昭和20年8月8日、この夜福山は空襲により、一瞬にしてあたり一面焦土と化しました。当時創業者は、まだ旧制中学校の一年生でした。 焼夷弾が落ちてくる中、幼い弟達を引き連れて逃げ惑ったという。この空襲で、生まれ育った家を、そして戦地に赴いている父が営んでいた鉄工所までも失ってしまいました。終戦後、焼け野原に掘建て小屋を建て、少しでも家計の助けになるようにと、そして福山の復興に少しでも役立つようにと、朝早くから、手車を引っ張り、川砂を積む生活が始まりました。それは、真冬の凍てつくような朝も変わらず続いたそうです。二年後には体の弱かった、しかし勉強が大好きだった兄の代わりに、学校を中退し手車を引くことに専念しようと決心したそうです。復興が進むにつれ、運ぶ品物は多岐にわたり量も増え、荷主さんからの要望に応えるため、やがて馬車を使うようになりました。負けん気の強かった創業者が、その頃最も大切にしていたことは、「約束した時間を守り、安全に運ぶという仕事を通して荷主さんから信頼して頂く」ということだったそうです。「約束した時間には、たとえ一秒でも遅れない」、「必ず無事にお届けする」、「お客様が喜んで下さることをする」という姿勢が、お客様からの信頼に繋がり、継続してお取引をさせて頂くことになりました。この“創業の精神”を引き継ぎ、更に更に高めていくことが、今の私たちに与えられた使命でもあります。お客様から信頼され、安心して輸送を任せて頂く企業として存続していくためには、一人ひとりの安全に対する意識と行動と共に、生きる姿勢が重要になってきます。私たちの一挙手一投足が、お客様に安心をお届けするという行動と姿勢を貫き、その事がひいては自らの安心にそして豊かさにも繋がってくる。そして「阿吹運送店に頼んで良かった」と言って頂ける経営を行う。このことをしてはじめて“創業の精神”が継承できるものと確信します。
MANAGEMENT PHILOSOPHY
お客様の大切な品物をお預かりするトラック輸送業者として、常に信頼し安心して頂ける企業になるべく、安全を最優先として追求していきます。
私たちは、ただ単なる物の移動というだけでなく、まごころを込めた輸送を通して、「あそこに頼んで良かった」と言って頂ける感動の物語を、一つひとつ創っていきます。
私たちは、常に「お蔭様で」という感謝の気持を忘れず、お客様の生活に役立たせて頂けるトラック輸送を通して、地域社会に貢献していきます。